自転車で車と事故して70万円もらった話!事故で損しないためのお得な実話を詳細に語る
タイトル通りですが、先日自転車に乗って遊びに行った際に、車と接触事故を起こしてしまいました。
事故から1年半も経過し、ようやく決着がつきました。
最終的に、車に乗っていた相手の保険会社が、自転車に乗っていた私に70万円を支払うという判決が下りました。
せっかくですので、同じように自転車に乗っていて車と事故を起こしてしまった方の参考になればと思い、できる限り事故から裁判の終わりまでを事細かく書いていきます。
事故を起こしてしまった方、ぜひ自転車事故の一例として、参考にしてみて下さい。
事故発生
今から1年半ほど前、秋の夕方17時30分頃に、友人と会う約束があり、自転車で約束している焼肉屋に向かっていました。
車を車検に出しており、雨も小雨程度だったので、自転車に乗って出発したはいいものの、雨が少しずつ強まり、視界が悪くなっていきました。
大通りは、車が水たまりの水を跳ね飛ばしてきますので、普段なら通らない小道から目的地に向かうことにしました。
慣れない小道だったので、少しスピードを落とし、交差点を進んでいくと、急に車が現れました。
「あっ!」
と思った頃にはもう遅く、車とぶつかり、近くの茂みまで飛ばされてしまいました。
死ぬほど痛いという訳ではありませんが、そこそこの痛みが左足に襲いかかり、その場でのたうち回りました。
その様子を見て、相手はすぐに警察に連絡してくれました。
(救急車への連絡は無し、、、。笑)
※もし相手が警察に連絡する素振りが無ければ、こちらからすぐに110番しましょう!
5分足らずという早さで警察が来てくれ、事故の状況をお互いに聞かれることになりました。
その頃には、痛みはジンジンするものの、のたうち回るほどではなく、人生で初めて事故を起こしてしまったというパニックも収まっており、冷静でした。
警察官よりアドバイスをもらい、お互いの名前と連絡先を交換することとなりました。
警察官から、すぐに病院に行くことを勧められましたが、激痛という訳でもなく、友人との約束もあったため、病院には行きませんでした。
後から思いましたが、この時にすぐ病院に行く方がスムーズに人身事故として相手の保険会社にアピールができて、良かったです。
なので、皆さんも事故を起こしてしまった時は、特に痛みが無くても、病院に行くようにしましょう。
そもそも、痛みがあまり無いだけで、本当に大怪我をしてしまっている可能性もありますし、病院に行くことをおすすめします。
vs相手の保険会社(あい◯い)
事故から数日のうちに、相手の保険会社から電話がありました。
最初の電話は挨拶程度でしたが、何度も電話がかかってきては事故の詳細を聞かれ、正直うんざりしていました。
そしてついに、事故当事者同士の意見と、事故現場の検証から、事故の過失割合を決定したので、提示したいと相手の保険会社から連絡がありました。
なんと過失割合は、車側6割–自転車側4割でした。
耳を疑わずにはいられませんでした。
私にも落ち度はあったとは思うものの、自転車で車に引かれた方が4割も過失割合があるのか?
そこで相手の保険会社に理由を尋ねると、私が走っていた道路の方が、車側の道路よりも狭かったという回答が返ってきました。
納得できないので、改めて現場に赴き、道路の幅を測ってみたところ、確かに私の道路の方が狭いことが判明しました。
それでも若干の差しかなく、ほぼ同等といっても過言ではないほどでした。
そこでネットで調べてみたところ、「1.5倍以上道路幅に差がない場合は、同等とみなす」という情報を入手しました。
そこで相手側の保険会社にその点を訴えると、過失割合が車側7割–自転車側3割に変更になりました。
相手側の保険会社の言うことを鵜呑みにしていたら、不当な条件で示談させられていたということです。
皆さんも、相手の保険会社からの提示をすんなり受け入れてしまうと、大損する可能性がありますので、気をつけましょう。
相手の保険会社を信用しないように!
やっぱり病院へ
事故の後、やっぱり痛いなぁと思って足を見ると、なんと直径10cm弱ほどの青アザができていました。
これにはびびり、やっぱり病院に行くことを決意しました。
ネットで調べていると、病院に行く際は、相手の保険会社に連絡することと、医者に診断書を書いてもらうことが重要だということだったので、その通りにしました。
相手の保険会社に病院に行くことを伝えると、保険会社側からその病院に連絡してくれるとのことだったので、連絡してもらった後に、病院にいきました。
ひとまず診察料などは全て保険会社側が立て替えてくれるとのことなので、支払いは無しで通院することに。
初回の診察では、医者に事故に合った旨を伝え、患部を診てもらいました。
そしてもう一つ重要なこととして、接骨院への通院の許可を取りました。
調べたところ、接骨院に通院する回数や期間(場合によりけり)に応じて、もらえる賠償金が増えるとの事でしたが、接骨院への通院には、医者の許可が必要なんです。
ここで、医者の許可なく接骨院に通院すると、後で保険会社と揉める原因となり、接骨院の治療費を自費で払うように言われる可能性もあるので、必ず医者に接骨院への通院の必要性と許可をもらい、診断書に書いてもらうことをおすすめします。
また、接骨院ばかりに行って、病院の診察を疎かにしてしまうと、勝手に治療が終わったと見なされ、不当に賠償金を減額させられる可能性がありますので、定期的に病院に行き、診察を受けて下さい。
あくまで正式な診断書として採用されるのは病院であり、接骨院の先生の意見は、参考レベルにしかされないようです。
継続して治療し、きちんと賠償金をもらうためには、少なくとも1ヶ月に1回は病院に行くように心がけましょう。
接骨院の通院ペースですが、私は週2〜3ほど通いました。
近くに接骨院が無くて多少遠くに行く必要がある方も、後で交通費を請求できますので、そこは相手の保険会社と話し合いましょう。
物損事故?人身事故?どっちで処理する?
後日警察から連絡があり、「今回の件、物損事故として処理しますか?それとも人身事故で処理しますか?人身事故として処理すると、相手を処罰することができます(うろ覚え)。」と言われました。
人身事故として処理すると、相手ドライバーに罪が課されそうなので、ここは物損事故で処理することにしました。
正直今回の事故は、見通しの悪い交差点を徐行せずに突っ込んできたので、お互い様とは言うものの、相手の方が落ち度が大きいと思っていましたが、ムダに罪を課す必要はないかなぁと思い、物損で穏便に済ませました。
ちなみに、警察への届け出を物損事故にしても、ちゃんと人身へのダメージの損害賠償として、相手側にお金を請求できますので、ご安心を。
それでもちゃんとお金が請求できるか不安な方や、相手を許せない方は、人身事故として処理する方が良い気もします。
とにかく、保険会社には物損だけと言わないようにしましょう。
物損の賠償金の見積もり
現在過失割合は、車側7割-自転車側3割として進んでいる中、物損の賠償金の総額を算出するため、見積もりを出す必要があると保険会社から問い合わせがありました。
私の場合は、自転車と、その日着ていたレインスーツの2点が破損したので、見積もりを出しに行きました。
まずは自転車を購入した自転車屋へ行き、自転車を見てもらいますが、見事に全損でしたので、その旨を書いてもらい、正式な文書として残しました。
またレインスーツは、楽天で購入したものだったので、その時の金額を調べて記録しました。
金額だけでなく、購入してからどれぐらい経過しているかも連絡する必要がありますので、正直あまり覚えていないので、ざっくり予想で連絡しました。
使用期間が長いほど、もらえる賠償金が減ってしまうので、購入時期が分からないのであれば、最近購入したことにして問題ないです。
(明らかなウソは止めましょう。なるべく正直に、、、。)
あちらさんもそこまで調べる労力は持ち合わせていないようですし。
ちなみに自転車は自転車屋の文書がありますが、レインスーツは自己申告となったため、信頼されていないのか、相手側の保険会社から調査員が派遣されてレインスーツを直接調べられました。
まあビリビリに破れていたので、文句無しの全損であり、揉める事なく調査は終了となりました。
このように、物損で申請されるものは、現物を専門業者に調査される可能性がありますので、事故で破損したものは捨てずにちゃんと保管しておきましょう。
じゃないと後で揉めて、支払われないこともあります。
弁護士特約という神制度の活用
今回の事故のケースを自分で調べていくうちに、やはり車側7割-自転車側3割という過失割合はおかしいと思い、相手側の保険会社と争うことになりました。
そもそも、車側6割-自転車側4割というとんでもないふっかけをされたので、相手側保険会社の言うことは、もう全く信用できません。
しかし、個人対保険会社ではさすがに分が悪く、どうしたものかと色々調べていくうちに、弁護士特約という神制度を発見しました。
私は自転車の保険に入っておらず、自動車保険に入っていたのですが、その自動車保険に弁護士特約が入っており、この弁護士特約に救われることとなります。
弁護士特約とは、自分が加入している保険会社が弁護士費用を負担してくれるもので、その限度額は数百万円であることがざらにあり、実質無料で弁護士に事故の示談交渉を依頼できるという素晴らしいものです。
しかも弁護士特約は、自分が車を運転していた事故以外にも使えますので、今回の私のように、自転車で起こした事故にも使えるんです!
さらに、弁護士特約を使っても、自転車保険の等級が不利になることはなく、今後の保険金額が上がるといったこともありません(場合によることもあるかもしれませんので、弁護士特約を使用する場合は、自身が加入している保険会社に確認しておきましょう)。
本当に1円の支払いも無く弁護士を雇えるという、交通事故界最強の制度じゃないかと心踊りました。
さっそく自分の保険会社に弁護士特約を使いたい旨を相談し、弁護士のお力添えを頂くことにしました。
弁護士に全て任せることに
さてさて、自分の「車」の保険会社に弁護士特約を使いたいと相談したところ、さっそく弁護士を紹介してもらいました。
紹介してもらった弁護士と連絡を取り、さっそく面と向かってご相談してもらえることに。
弁護士と面談し、事故の状況など色々と話したところ、類似ケースでは車側8割–自転車側2割となっています。
よって、今回のケースも車側8割–自転車側2割にできそうとのことでした。
やっぱり、弁護士に相談すると、安心感がハンパないです。
今後の相手側の保険会社とのやりとりに関しては、全て担当の弁護士に任せることとなり、相手側の保険会社からの電話も一切無くなったことで、非常にスッキリした気持ちで日々を過ごすことになりました。
なんと裁判を起こされる
後は担当弁護士に全てお任せし、コツコツと接骨院に通い、ときたま病院で診察を受けて適度に治療する日々を送っていたところ、弁護士から「相手側がごねている」という連絡が届きました。
相手側は、車7割5分–自転車2割5分で示談をしないと裁判を起こすという決意をしているとのことです。
裁判を起こされると聞くとびびってしまいますが、担当弁護士からは、「裁判でもおそらく車側8割–自転車側2割の判決は揺るがないので、示談に応じて損するぐらいなら、裁判で正式に車側8割–自転車側2割の過失割合を決めてもらった方が良い」とアドバイスをもらいました。
ということで、あっさりとアドバイスを受け取り、示談を断って裁判へと突入することになりました。
裁判の費用も弁護士特約から出ますので、これまた0円です。
さすがに弁護士特約が神過ぎて震えます。
何回も書きましたが、弁護士特約は絶対活用しましょう。
まだ事故に合っていない方も、自分が今入っている保険で弁護士特約が使用できるかどうかは、事前に確認しておいた方が良いでしょう。
決着の時〜70万円で幕を閉じる〜
何度か裁判が開かれましたが、結局私は一度も裁判所に足を運ぶことなく、全て担当弁護士にお任せしました。
場合によっては来てもらう必要があるかも、、、とのことでしたが、なんとか無事に裁判所に行かずに済みました。
裁判に出るとなると、裁判のために会社を休まないといけないので、なんとか避けられて良かったです。
結局、過失割合は車側8割–自転車側2割で決着がつきました。
そして、私の手元には、私の身体や自転車、レインスーツなどもろもろの賠償金によって、70万円が手に入ることになりました。
もちろん、弁護士を雇ったり病院や接骨院の治療費は一切支払っておらず、シンプルに70万円の利益を得ることになりました。
まあ正直なところ、命を失うリスクや治療にかかった時間や痛みなどを考えると、もうちょっとくれてもいいんじゃないかなと思いました。
なにせ、人を轢いておいて、車のドライバーから一切謝罪が無かったので、取れるならもっと金額を取りたかったですね。
こちらは相手の身を案じて物損事故で処理したというのに、謝罪も無ければ裁判まで起こされるなんて、なんてこった!
お金がもらえるとはいえ、もう事故は散々で、二度と起こしたくないです。
皆さんも、先ずは事故を起こさないように気を付けましょう。
また事故をすでに起こしてしまった方も、これから再度事故を起こさないように、十分注意しましょう。
事故って肉体的にも精神的にも負荷が大きいので、避けられるように日頃から意識することが大切ですね。
結論:自転車で車と事故した時に損しないためのまとめ
それでは最後に、自転車で車と事故した私の経験から、損しないために必須な重要ポイントをまとめますので、ぜひ頭の片隅に入れておいて下さい。
・事故したらすぐに警察へ連絡する
・相手の名前と電話番号、車のナンバーは絶対に記録しておく(特に車のナンバーはウソをつかない)
・事故後は痛みが無くても病院に行くべき
・弁護士特約があれば、絶対に使うこと
・弁護士特約がなくても、押し切られそうなら弁護士に相談してみる
・相手の保険会社の言うことを鵜呑みにしてはいけない
・病院で接骨院に通いたい旨を伝え、接骨院で治療する必要性を診断書に書いてもらう。
・接骨院に通うほど賠償金が増えるのでちゃんと通う
・1ヶ月に1回は病院に行き診察を受ける
・事故で壊れた物はちゃんとアピールする
・過去に事故を起こした人が周りにいるなら話を聞いておく
・自分の起こした事故と類似ケースについてきっちり調べる
-以上-
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