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【徹底考察】2018年プロ野球日本シリーズのカープ敗北の原因について

【徹底考察】2018年プロ野球日本シリーズのカープ敗北の原因について

2018年のプロ野球日本シリーズのソフトバンク対カープは、ソフトバンク4勝-1勝カープ(1分)で、ソフトバンクが日本一に輝きました。

どの試合も接戦のように見えましたが、結果だけみると、ソフトバンク4勝に対し、カープは1勝しかできていません。

両軍の間には、思った以上に差があったと思います。

今回は、日本シリーズの勝敗を分けるようなターニングポイントとなった場面について、試合毎にピックアップし、考察していきます。

※人によって色々意見はあると思いますが、あくまで私個人の見解なので、ご容赦ください。

※2018年の日本シリーズの各試合の詳細は、下記をご参照下さい。

↓ ↓ ↓

2018年日本シリーズのカープ対ソフトバンク第1戦目の全結果詳細

2018年日本シリーズのカープ対ソフトバンク第2戦目の結果と感想

2018年日本シリーズ、カープ対ソフトバンク第3戦目について

2018年日本シリーズのカープ対ソフトバンク第4戦目の結果概要

2018年日本シリーズのカープ対ソフトバンク第5戦を振り返る

2018年日本シリーズのカープ対ソフトバンク最終戦の詳細はこちら

第1戦:松山後逸(エラー)

カープが2点リードで迎えた5回表の守備、ピンチで迎えたのはデスパイネでした。

打球はセカンドの深いところに転がっていきましたが、菊池がなんとか補給し、急いでファーストの松山に送球しました。

しかし送球がツーバウンドし、微妙にバウンドか変わり、松山が後逸しました。

この間にソフトバンクは2点を返し、同点となりました。

結局この試合は、2-2の引き分けに終わり、カープは勝ちきれませんでした。

打ち取ったはずなのに、デスパイネの打球が不運なところに転がり、セカンドが菊池だからこそアウトにできる可能性があり、攻めた守備を行なった結果でした。

また、せめて松山が後逸ではなく、前に転がしていれば、同点に追いつかれることはなかった可能性があります。

せっかく先制したにも関わらず、守備の乱れによって、ホームでの初戦を勝ちきれなかったカープでした。


第2戦:無し

本記事は、カープが負けに至ったターニングポイントに着目しているので、勝った第2戦は無しとなりました。

しかしそれはそれで寂しいので、良かった点をピックアップします。笑

第2戦に関しては、ジョンソンが7回1失点と非常に良い働きをしてくれました。

ジョンソンが良いリズムをもたらしてくれたので、打線もリズムに乗ることができ、10安打5得点を挙げることができました。

前回のポストシーズンもそうですが、やはり短期決戦のジョンソンは非常に信頼できます。

来年以降カープが日本一を狙うなら、ジョンソンの存在はなくてはならないと思います。

短期決戦における先発ピッチャーの質ほど重要なものはないぐらいですので、ジョンソンはぜひカープには欲しい人材だということを再認識した試合でした。

また、フランスアと中崎がきっちりと8、9回を抑えてくれたのも、良いポイントでした。

第2戦は、しっかり締めることができた良い試合でした。

第3戦:満塁からの菊池と丸の連続三振

3回表のカープの攻撃、この回は下位打線が連続ヒットでチャンスを作り、ワンアウト満塁となりました。

なんとしても先制点が欲しいこの場面で迎えるは、菊池と丸の上位打線の二人でした。

しかしソフトバンク先発のミランダの前に、特に粘ることもなく、二人共三振に倒れてしまいました。

田中にフォアボールを出し、満塁になったので、打てないにしろ、粘ればフォアボールで押し出しで先制も十分にあり得た状況でした。

特に丸は、ミランダのチェンジアップに全く合わせることができませんでした。

レギュラーシーズンで、あんなにバットとボールに差がある丸を見ることはありませんでした。

それだけ状態が悪かったのか、ミランダとの相性が最悪だっただけなのかは分かりませんが、非常に不安の残る拙攻となりました。

結局この試合では、鈴木誠也や安部のそれぞれ2本ずつのホームランで1点差まで迫りましたが、8-9で敗戦となりました。

なお、ソフトバンクはヒットが12本なのに対し、カープはヒットが16本と、4本も上回っていました。

ソフトバンクとカープの点を取る効率の差が現れた試合でした。

この菊池と丸の取りきれなかった1点が勝敗を分ける結果となりました。

第4戦:ホームタッチアウトで先制ならず

1回表、菊池がヒットで出塁すると、絶不調の丸が打席に立ちます。

ここで0ストライク3ボールとなります。

ここで東浜が確実にストライクを取りにきた甘い球を、丸が強打します。

ここまで絶不調の丸が、0ストライク3ボールという、見逃すべき場面で、ヒッティングしたのは衝撃的でした。

結果ツーベースヒットとなり、丸の勇気は本当に素晴らしかったです。

しかしここで、1塁ランナーの菊池が一気にホームを狙うも、ホームでタッチアウトとなります。

丸の打球がフェンスに当たった後、運が悪かったのか柳田が上手かったのか、グラブに一直線に入ります。

その後ソフトバンクの一糸乱れぬ見事な連携プレーで、送球がホームに返ってきて、菊池が刺されてしまいました。

本当にソフトバンクの見事な連携プレーでした。

カープに守備の乱れがある分、このソフトバンクのプレーは、カープとの差を見せつけるかのようでした。

完全に勢いを潰されたカープは、鈴木誠也のソロホームランの1点のみに抑えられ、1-4で敗戦となりました。

あの場面、無理をせずに1アウト2.3塁で調子の良い鈴木誠也を信じていれば、また試合が変わっていたと思います。

攻めた結果なので仕方がありませんが、次のバッターが絶好調の鈴木誠也ということを考えれば、3塁ベースを無理して回るべきだったのかは、議論を呼びそうです。

第5戦:再びホームタッチアウト

カープは2回表、會澤の先制タイムリーヒットを放つと、なおも1.2塁のチャンスで、打席には野間を迎えました。

野間もライト前にヒットを放ちましたが、2塁ランナーの安部がそのままホームに突っ込んでいきました。

タイミング的にも間に合いそうだと思いましたが、ライト上林から、文字通り矢のような送球が返ってきて、ホームタッチアウトとなりました。

これはもう上林のビッグプレーでした。

カープは、打球と安部の走力を考慮し、いけると判断した結果でしたが、これはもうカープのミスというよりも、単純にソフトバンクのファインプレーでした。

またしてもホームで刺されたカープは、この試合でもその1点に泣き、延長戦の末に、ソフトバンクにサヨナラ負けを喫しました。

最終戦:ノーアウト1.2塁からの攻め方の差

両軍共になんとしても先制点が欲しいところで、先にチャンスが回ってきたのはカープでした。

ノーアウト1.2塁から、送りバントは選択せず、安部がヒッティングしました。

結果は内野ゴロで、なんとかゲッツーは避け、ワンアウト1.3塁となりました。

ここでバッターボックスには野間が入りましたが、あえなく三振してしまいます。

この日本シリーズ、何度もソフトバンクは内野ゴロの間に1点を奪っていました。

特に野間は足が速いので、なんとしてもバットに当てれば、内野ゴロでも外野フライでも1点を取ることができました。

結局ツーアウト1.3塁となり、次の打者はあまりバッティング面では期待が持てない石原でした。

しかし石原が打つ可能性もある中で、なんと1塁ランナーの安部が盗塁し、またしても甲斐に刺されてしまいました。

結局1.3塁のチャンスを、盗塁死によって失ってしまいました。

このシリーズ、すでにカープは7回盗塁し、全て刺されています。

この先制点を取れるかどうかのチャンスに、全て失敗している盗塁を強行し、チャンスを棒に振ってしまったのは、納得できません。

いやいや、1.3塁から全く成功していない盗塁がもし成功したとしても、2.3塁になるだけで、結局ヒットを打たなければ点が入りません。

2.3塁からヒットを打ったからといって確実に2点が入る訳でもないのに、なぜこんな無謀な采配になったかは分かりません。

何か深い考えがあってのことか分かりませんが、多くのファンからしたら、納得のできないプレーとなりました。

それに対しソフトバンクは、同じくノーアウト1.2塁の場面で、送りバントでワンアウト2.3塁とします。

そしてカープの意表を突き、スクイズで1点を先取しました。

ソフトバンクは、送りバントとスクイズという2本のバントで、1点をもぎ取りました。

結局カープはこのプレーが響いてか、点を取れず、0-2で敗戦し、ソフトバンクの日本一が決まりました。

いかに先制点が重いか、その意識の差が現れたように感じるプレーでした。

最後に

今回は、勝敗を分けるターニングポイントについて、試合毎に1シーンのみに絞って考察しました。

しかし、そもそもセリーグとパリーグで実力差があることも事実なので、その辺についても、また今度考察していきたいと思います。

プロ野球・テニス
執筆者:かつひろをフォローする
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