【プレゼンの極意③練習編】誰もが唸るプレゼンが上手くなるコツや方法
前章までに、プレゼン前の事前準備編と資料作成編をお届けしました。
今回は、プレゼンの極意第三弾として、プレゼンの練習編についてご説明していきます。
誰もが唸る至高のプレゼンができるためのコツやノウハウが詰まっています。
前章までと同様、今回も誰でも分かりやすく理解できるように書いてありますので、最後まで見てみてください。
きっと、あなたもあっと驚くような、プレゼンの極意を伝えることができると信じています。
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極意その一.厳しいリハーサルを行う。可能な限り厳しい方が良い
大きなプレゼンの場合、何度も何度も繰り返しリハーサルをして、本番に備える人は多いと思います。
その方法でも、プレゼンをある程度の完成度まで高めることはできます。
しかし、誰もが唸るような至高のプレゼンに仕上げるためには、不十分な方法と言えるでしょう。
プレゼン本番は、大勢の聞き手がいます。
なので、一人でプレゼンを繰り返し練習していても、本番とは状況がかけ離れているので、真にプレゼン力を高める練習ができないのです。
至高のプレゼンを完成させるためには、いかに本番を模擬した練習ができるかにかかっています。
そこで、本番の最悪の事態を想定し、可能な限り厳しいリハーサルができるように、周りに協力を仰ぐようにしましょう。
上司や同僚にプレゼンの練習に付き合ってもらい、できる限り厳しい質問をするようにお願いしてみましょう。
やはり聞き手がいるだけで、練習に臨場感が増し、身の入った練習ができるようになります。
また、厳しい質問がきますので、本格的な質疑応答の練習もできます。
さらに、質疑応答に答えられない場合は、まさにそこが自分のプレゼンに足りない箇所ですので、本番前に資料の補強を行うことができます。
このように、一人だけで練習するよりも、はるかに効率的で質の高い練習を実現できるようになります。
ぜひ、厳しいリハーサルを行ってみましょう。
極意そのニ.プレゼン内容に合ったジェスチャーを練習する
プレゼンの説得力を増すために有効な手段が、ジェスチャーです。
しかし、ジェスチャーには意味を持たせる必要があります。
例えば、「今回ご紹介する製品Aは、従来品の3倍という驚異的なスピードを誇ります!」と言いながら、手を大きく振り上げても、内容とまるでマッチしていませんので、聞き手はしっくりこないでしょう。
むしろ、意味のないジェスチャーを繰り返されたら、聞き手の集中を妨げるという逆効果になりかねません。
そのため、プレゼンの内容に合ったジェスチャーができるように練習しましょう。
先ほどの例の場合だと、手をグルグルと素早く回すなどのジェスチャーを行うと、従来品よりも早いという内容とマッチしており、聞き手の理解を助けることができます。
他にも、例えば「このシステムを導入することによって、離れた工場間の連携を強め、より効率的な生産体制を整えることができるでしょう。」と言いながら、両手をギュッと握るようなジェスチャーも、内容とマッチしていますので、良いジェスチャーと言えるでしょう。
プレゼンの達人たちは、このように巧みにジェスチャーを使いこなしています。
プレゼンとマッチしたジェスチャーを行うことができるようになれば、あなたのプレゼン力はさらに磨きがかかることでしょう。
プレゼンは話術と資料だけではありません。
あらゆるテクニックを駆使できるようになることで、あなたのプレゼンは、他者よりも圧倒的に優れた素晴らしいものとなることでしょう。
極意その三.定期的に笑顔を見せられるように練習する
目は口程に物を言うという言葉があるように、人は言葉だけでなく、話し手の顔や仕草からも情報を得ています。
そのため、ムスッとした顔よりも、笑顔を見る方が、聞き手に受け入れられやすいことは、紛れもない事実でしょう。
プレゼンという緊張感がある場で、いきなり笑顔を心がけるというのは困難です。
なので、練習の段階で、自分の意図したタイミングでいつでも笑顔が出せるように、練習しておきましょう。
ここで注意したいのが、「へらへらして緊張感のない人だ」と聞き手に思われないように気を付けることです。
プレゼン中にずっと笑顔でいると、へらへらしたイメージが付きかねませんので、ここぞという時にニコッと微笑むようにしましょう。
前項でも述べましたが、やはりプレゼンというと、話術と資料が全てであると勘違いしてしまう方が多くいらっしゃいます。
意識を話術と資料から外し、様々な要素から、プレゼン力の底上げを行いましょう。
極意その四.プレゼン資料のページ数と理想の時間を対応させる
プレゼンにおいて、定められた時間を守ることは非常に重要です。
決められた時間を守れないと、いくら素晴らしいプレゼンを披露できても、信用を勝ち取ることができません。
そこで、時間をきっちりと守るために、スライド毎に理想の時間を決めておきましょう。
例えば、「5ページ目で4分、10ページ目で8分だと、最後の12枚目でちょうどプレゼン時間の10分でプレゼンを終了させることができる」という自分の中の目安を設けておきましょう。
こうすることで、例えば、本番時に緊張して早口になっても、途中で時間を調整することができるようになります。
一度時間が気になり始めると、プレゼンに集中できなくなる恐れがあります。
そのため、本番時はプレゼンに集中できるように、時間マネージメントを練習の段階からしっかりと意識しておきましょう。
極意その五.発声しにくい言葉は、別の言い回しを用意する
滑舌の問題で、人によって発声しにくい言葉があります。
声に出して練習しているうちに、発声しにくい言葉が見つかる場合があります。
そんなときは、無理せず別の言葉で言い換えるようにしましょう。
発声しにくい言葉の類義語を検索すれば、簡単に他の言い回しを見つけることができます。
極意その六.本番と同じ(もしくは似ている)会場で声の大きさなどを確認する
理想は、本番と同じ会場で練習することですが、本番と似ている会場で何度か練習を積みたいところです。
会場によって声の大きさを調整する必要がありますので、事前に声の大きさを知ることができるのは、確かなアドバンテージとなります。
さらに、全く知らない場所でいきなりプレゼンするよりも、練習したことのある慣れ親しんだ会場の方が、ホーム感を得られ、精神的にも余裕が生まれます。
本番の会場を下見することで、本番のイメージが湧きますし、雰囲気や聞き手の席数、会場の広さを知ることができるのも、大きなメリットですね。
このように、場所を含めてプレゼンの練習をすることが大切です。
「場所がどこだろうとやることは一緒だから別に関係なさそう」と思わず、本番と同じもしくは似た会場で練習できるように、調整してみましょう。
極意その七.熱意を込める練習をする
感情がこもった熱意あるプレゼンか、冷静沈着なプレゼンか、どちらのプレゼンを聞きたいかと問われると、多くの方が感情がこもった熱意あるプレゼンを選ぶでしょう。
もちろんプレゼンのテーマや状況によって異なりますが、基本的には、人は血の通ったプレゼンを好む傾向にあります。
なので、練習の時から熱意を込めるプレゼンができるようにしておきましょう。
気持ちを込めて練習することで、あなたのプレゼンが、聞き手の心に響きやすくなります。
しかし、最初から最後まで全力で聞き手に訴えかけるようなプレゼンをしてしまうと、聞き手は胃もたれしてしまいます。
なので、最も聞き手に伝えたいことなど、特に熱意を込めるべき箇所を決めておきましょう。
極意その八.質疑応答は冷静な口調で答えられるようにする
前項では、プレゼンでは熱意を込めた方が良いとお伝えしました。
しかし、質疑応答に関しては、冷静な口調で答えられるように練習しておきましょう。
質疑応答では、事前に全く予想できなかった質問が飛んでくる場合があります。
そんな時は、誰だって気持ちが焦ってしまいますので、質問に対して適切に答えられない可能性が高いです。
そのため、まずははやる気持ちを抑え、質問の内容をしっかりと理解した上で、回答しなければなりません。
よって、質疑応答では、冷静さが重要となってきます。
プレゼンが終わったら、一度水を飲んでクールダウンするなど、自分なりの燃える気持ちからクールな気持ちへと変化できるスイッチを見つけておきましょう。
極意その九.プレゼンはメンタルのスポーツである。ルーチンを決めておく。
人は、プレゼンの話し始めが最も緊張しやすく、失敗しやすいです。
失敗を気にしやすい性格の人は、プレゼン中でも最初の失敗を引きずってしまうので、ますますプレゼンの質が低下してしまいます。
このように、プレゼンはメンタルのスポーツと呼べるほど、メンタル状態がプレゼンの出来に影響を及ぼします。
そこで、プレゼンのような緊張感が高い場でも、平常心を保つことができるようになると、プレゼンの達人への道が近づきます。
平常心を保つコツとしては、スポーツ選手のようにルーチンを身に付けておくことです。
例えば、イチロー選手だと、打席に入ったときに、バットを立てて左手で右手の袖を引っ張る仕草をしますが、これがまさにルーチンです。
毎回毎回同じ動作をすることで、どんな大舞台だろうと、いつも通りの気持ちで取り組むことができます。
様々なスポーツ選手が、ルーチンを持っており、その絶大な効果を感じています。
まずは誰かの真似でも構いませんので、プレゼンの練習の度に、ルーチンを取り入れ、本番で緊張しにくいメンタルを身に付けておきましょう。
極意その十.「まあ」「おそらく」「たぶん」など自分の口癖を見つけて封印する
自分では非常に気づきにくいですが、人はすぐに使ってしまう言葉の癖を持っています。
例えば私の場合は、「実際~~~」や、「要するに~~~」などを多用してしまいます。
何度も同じ言葉を使ってしまうと、プレゼンが単調になってしまいますし、強調するべきところを強調しにくくなってしまいます。
しかし、自分の言葉の癖はなかなか見破りにくいので、同じ部署の方や同僚などに、あなたがすぐに使う言葉について教えてもらいましょう。
そして、その言葉を意図的に使わないようにして練習することで、口癖を直すことができます。
ただし、気を付けなければ、すぐに別の便利な言葉を新たな口癖として、無意識の内に習得してしまいます。
定期的に自分の言葉の癖を取り除けるように、意識しておきましょう。
ー以上ー
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