【プレゼンの極意④本番発表編】誰もが唸るプレゼンが上手くなるコツや方法
前章までに、プレゼン前の事前準備編と資料作成編、練習編をお届けしました。
今回は、プレゼンの極意第四弾として、プレゼンの本番発表編についてご説明していきます。
誰もが唸る至高のプレゼンができるためのコツやノウハウが詰まっています。
前章までと同様、今回も誰でも分かりやすく理解できるように書いてありますので、最後まで見てみてください。
きっと、あなたもあっと驚くような、プレゼンの極意を伝えることができると信じています。
※本記事と共に読みたいおすすめ記事はこちら!
- 極意その一.PREP法でプレゼンする
- 極意そのニ.初頭効果で聞き手にインパクトを与える
- 極意その三.聞き手の反応が薄い時は対話してみる
- 極意その四.一人二役で質疑応答をする
- 極意その五.相手に合わせて専門用語のレベルを調整する
- 極意その六.重要ポイントは何度も繰り返し伝える
- 極意その七.聞き手に向かって歩く動作を加える
- 極意その八.アイコンタクトは全員と取る。一人当たりの時間は数秒で良い
- 極意その九.お偉いさんばかりを意識しない
- 極意その十.体験談を織り交ぜる
- 極意その十一.内容のアドリブ変更はしない
- 極意その十二.終了時間は必ず守る
- 極意その十三.早口にならないように気を配る
- 極意その十四.文字通り熱弁する
- 極意その十五.プレゼン時間が長い場合は、途中で息抜きの時間を設ける
極意その一.PREP法でプレゼンする
PREP法とは、P(Point:結論)、R(Reason:理由)、E(Example:事例)、P(Point:結論)の略称です。
プレゼンで非常に重宝するテクニックですので、ぜひ覚えておきましょう。
PREP法と対になる話し方として、結論を引っ張って最後に伝えるストーリー型もあり、場合によって使い分ける方が良いという意見もあります。
しかし、私個人としては、情報に溢れた現代社会では、とにかく結論を早く知りたい方が多い傾向にあると感じています。
結論を先に伝え、補足説明を付け加えていくスタイルの方が、現代社会のニーズに合っていると思いますので、ぜひPREP法を習得しましょう。
PREP法の進め方としては、まずは、シンプルに結論を相手にぶつけて、相手に何が伝えたいのかを明確に伝えます。
その後、その結論に至った経緯を話し、具体的な事例を述べましょう。
そして最後に、もう一度結論を述べることで、伝えたいことを強調しましょう。
PREP法の伝え方の一例を挙げます。
P:楽に痩せたいなら、ドクターエアの振動マシンが最もおすすめです。
R:なぜなら、筋肉は伸び縮みすることで鍛えられますが、振動によって効率的に筋肉を伸び縮みさせられるからです。さらに、ただ乗るだけでテレビを観ながらできるので、誰でも継続しやすいこともおすすめの理由です。
E:実は私も半年間ほど使っていますが、もうすでに8キロも痩せています。
P:従って、楽に痩せるなら、ドクターエアの振動マシンの選択がベストだと判断します。
この通り、しっかりと筋道を立てて話せば、どんな難解な内容でも、しっかりと相手に伝えることが出来ます。
極意そのニ.初頭効果で聞き手にインパクトを与える
前回までの記事を見て頂いている方には、再三お伝えしていますが、プレゼンは最初が非常に重要です。
心理学の世界では、初頭効果といって、人間は最初の出来事を強く記憶に残しやすい傾向にあることが分かっています。
プレゼンの話し手は、中盤から終盤を重要視しすぎる傾向にあります。
確かに、中盤から終盤は、プレゼンの結論や根拠など、聞き手が最も聞きたい情報が盛り込まれているため、話し手としてもそこを強く主張したいという気持ちは分かります。
しかし、最初にインパクトを与えることができないと、あなたのプレゼンは、聞き手の記憶に強く刻まれません。
至高のプレゼンとは、聞き手にあなたが伝えたいことをしっかりと分かってもらい、聞き手にその記憶がしっかりと刻まれることです。
そのため、初頭効果で「このプレゼンは他のプレゼンとは違う!」と聞き手に思ってもらうことが大切です。
極意その三.聞き手の反応が薄い時は対話してみる
プレゼンにおいて、話し手と聞き手の間に温度差があることはしばしばあります。
この時に、「今日の聞き手はノリが悪い」と決めつけてはいけません。
また、「だったら面白いことを言って場を盛り上げよう」と思うのも安直だと思います。
静まり返っている場でジョークを言っても、すべってさらに場が静まり返ったり、あなたが精神的にショックを受けてプレゼンに悪影響が及ぶ可能性すらあります。
こんな時は、聞き手と対話してみましょう。
聞き手と対話する時に重要なのは、軽く優しい口調で聞くことと、正解不正解のない質問をすることです。
例えば「このように、製品Aは今までに無いハイスペックを誇っています。しかし、お客様の中には、もっともっとハイスペックを求めている方がいらっしゃるかもしれません。あれ、そこのお客様、もしかしてうなずかれました?いかかでしょう、製品Aの機能不足と感じていらっしゃるでしょうか?」
このように、答えやすいように選択肢は狭めつつも、正解のない質問をして、聞き手を巻き込むことが大切です。
自由度が高すぎると、答えを考えるのが大変ですし、正解がある質問をされると、間違えたときに恥ずかしいという感情が芽生え、聞き手が答えてくれない時がありますので、気を付けましょう。
優しく、そしてハードルが低い質問をすることで、プレゼン中に聞き手との対話が生まれます。
そうなると、冷めきっていた聞き手側の雰囲気が少しづつ暖かくなり、話し手と聞き手との間の温度差が近づいてきます。
さらに、話し手と聞き手との距離感も近づきますので、あなたのプレゼンが、聞き手に受け入れられる可能性がグッと高まります。
素晴らしいプレゼンとは、聞き手から信頼を勝ち取り、心の距離を近づけられるものです。
極意その四.一人二役で質疑応答をする
極意その三では、聞き手と対話するというテクニックをご紹介しました。
しかし、人によっては、プレゼンの途中で聞き手に話しかけるのはハードルが高いという方もいらっしゃると思います。
そんな時は、自分で質問し、自分で答えるという一人二役のテクニックを使ってみましょう。
例えば「こんなにも素晴らしい性能を持つということは、当然コストが高いのでは?そう疑問に思われることでしょう。しかし、なんと従来品と同じ値段で提供させて頂きます!」
このように、テレビショッピングなどで、アシスタントとメインプレゼンターがよくするやりとりを、自分一人でやってしまうというテクニックです。
話し手が自分で自分に質問しようと、聞き手が質問しようと、質疑応答は注目を集めやすいです。
そのため、プレゼン中に質疑応答を取り入れると、聞き手の興味をそそり、プレゼンを集中して聞いてくれるようになります。
さらに、単調になりやすいプレゼンに、アクセントを加えることができますので、聞き手を飽きさせずにプレゼンを聞いてもらうことができます。
ぜひ、一人二役で質疑応答をするというテクニックを使ってみてください。
極意その五.相手に合わせて専門用語のレベルを調整する
専門性が高いプレゼンほど、専門用語が難解になっていきます。
同じ分野の専門家同士が集まる場ならば、専門用語を多用しても問題ないでしょう。
しかし、例えば営業部門や一般消費者が集まる場で、難解な用語を使っても、ほとんどの方が理解できないでしょう。
本ブログで何度も何度も伝えていることですが、プレゼンは話し手のためにあるのではなく、聞き手のためにあるものです。
聞き手が理解できないプレゼンは、大失敗といっても良いでしょう。
専門用語を使う前に、聞き手の立場に立って考えてみましょう。
理想は、中学生でも分かるレベルまで、専門用語を噛み砕いて表現するべきです。
私は、プレゼンが上手くいくおまじないとして、「プレゼンは聞き手ファースト、プレゼンは聞き手ファースト、、、。」と、プレゼン直前に何度も心の中で唱えるようにしています。
これ、効果抜群ですので、ぜひ使ってみてください。
プレゼン直前に、聞き手を強く意識することができますし、上手くいくルーチンワークのようなものになるので、心が落ち着きます。
極意その六.重要ポイントは何度も繰り返し伝える
人間の記憶力は、皆さんが思っている以上に、頼りにならないものです。
一回話を聞いたぐらいでは、よっぽどインパクトが無い限り、すぐに忘れてしまいます。
つまり、あなたのプレゼンも、そうとうインパクトを残さないと、忘却の彼方に消えてしまいます。
強大なインパクトを残すことは難しいので、その代わりの手段として、あなたが最も伝えたいことは、何度も何度も繰り返し話すことを意識してみましょう。
3回ほど強く繰り返せば、聞き手の記憶にしっかりと残ることでしょう。
何度も繰り返すと、聞き手にしつこいと思われるかもしれませんが、すっかり忘れられてしまうよりも、はるかにましです。
プレゼンは、聞き手に伝えたいことをしっかりと理解してもらい、そのことが記憶に残っていたら成功と言えるでしょう。
そのため、聞き手の記憶にちゃんと残るように、重要ポイントは何度も繰り返し伝えるようにしましょう。
そうすることで、あなたのプレゼンの成功率はグッと上昇することでしょう。
極意その七.聞き手に向かって歩く動作を加える
素晴らしいプレゼンターと聞いて、スティーブ・ジョブズが頭に浮かぶ人も多いでしょう。
彼のような素晴らしいプレゼンターは、話術だけでなく、身振り手振りといった身体の動きも一級品です。
話に身振り手振りを加えることで、聞き手の興味をそそり、良いプレゼンができることは間違いありません。
プレゼンで有効となる身体の使い方はたくさんありますが、特におすすめしたいのが、聞き手に向かって歩く動作です。
身振り手振りでは、話し手に動きがあることで、聞き手の興味をそそられますが、あくまでその程度です。
しかし、プレゼンターが身体ごと聞き手に向かっていくというアクションを起こすと、プレゼンに臨場感が増し、聞き手に強いインパクトを与えることができます。
これは、私の大学の教授が実践していました。
学生達は、教授との距離を必要以上に取りたがるので、後ろの席に座りがちです。
そこで教授は、講義の途中で、学生たちの方に歩いていきながら、話を続けることがありました。
その時に何を話していたかということは、今でも鮮明に覚えています。
この経験からも、聞き手に向かって歩く動作を加えることで、聞き手にプレゼンのインパクトを与え、しっかりと記憶に残すことができます。
それに、話し手が歩くと、聞き手は「何か他のプレゼンとは異なりそうだ」とワクワク感を得られますので、退屈しません。
また話し手が近づいてくるという緊張感も感じられますので、集中してプレゼンを聞いてくれるようになります。
良い事尽くめなので、ぜひこのテクニックを活用してみてくださいね。
極意その八.アイコンタクトは全員と取る。一人当たりの時間は数秒で良い
目は口程に物を言うという言葉がある通り、聞き手は話し手の目を見て、情報を得ています。
そのため、スクリーンやパソコン画面ばかりを見ていては、伝える力が減少してしまいます。
これは非常にもったいないです。
スクリーンやパソコン画面をばかり見てしまう方は、今すぐその癖をやめるように、努力しましょう。
最高のプレゼンとは、プレゼンが終わるまでに、聞き手の信頼を得る必要があります。
聞き手とアイコンタクトを取り、聞き手との心の距離を近づけるように努めましょう。
聞き手からすると、自分の目を見て話をしてくれて、悪い気はしないどころか、自分に向けて話をしてくれて、嬉しいことでしょう。
公平感を出すためにも、色んな人とアイコンタクトを取るようにしましょう。
聞き手の人数が多い場合は、一人当たり数秒でも構いませんので、アイコンタクトを積極的に取っていきましょう。
極意その九.お偉いさんばかりを意識しない
例えば、社長があなたのプレゼンを聞きに来てくれたとしたら、どうしても社長が気になりなってしまいますよね。
ついつい社長の方ばかりを見てしまい、気付いたらプレゼンは終わっていたとします。
そうなると、あなたのプレゼンは失敗に終わったと言えます。
聞き手は、社長だけではないはずです。
例えプレゼンの命運を社長が握っているとしても、聞きに来てくれている皆さんに向けて、プレゼンを発信するのが、話し手の責務です。
その責務に反し、一人の聞き手ばかりを意識したプレゼンをしてしまうと、聞き手側は、「社長ばかり気にしていたな」と判断し、聞き手からの信頼を失ってしまいます。
そもそも、社長が一人でプレゼンの良し悪しについて判断すると決まった訳ではありません。
周りの方に、プレゼンについて意見を求めることもあるでしょう。
そうなってくると、やはり聞き手全体に向けて情報を発信した方が良いプレゼンだったと言えます。
存在感のある一人を意識するがあまり、全体を意識できないようなプレゼンにならないように、気を付けましょう。
極意その十.体験談を織り交ぜる
聞き手は、事実をただ語られ続けるよりも、面白そうな独自の体験談の方が興味をそそられます。
そのため、積極的に、自身の体験談について、語るようにしましょう。
例えば、「私自身、実はこの製品をモニターとして使ってみたんですけど、、、。」や、「実はこのアイデアなんですが、ゴルフ場でボギーを出した時に思いついたものでして、、、。」など、他にはないあなたならではの体験談を語ることができると、聞き手側は集中してあなたの話を聞いてくれる確率が高まります。
しかし、1回のプレゼンに、体験談は1~2つまでにしておきましょう。
あくまであなたのプレゼンの目的は、聞き手に伝えたいことをしっかり理解してもらったり、意思決定をしてもらったりすることであり、笑いを取ることではありませんよね。
あまり体験談が多すぎると、あなたの最も伝えたいことが薄れてしまいますので、気を付けましょう。
極意その十一.内容のアドリブ変更はしない
至高のプレゼンは、積み重ねた練習の上に成り立つものです。
練習と本番は緊張感が大きく異なりますが、その中でいかに、練習通りのプレゼンを忠実に再現できるかが、大きなポイントとなってきます。
しかし、なぜか本番になると、冷静さを欠いてしまい、練習では全く言わなかったアドリブを入れてしまう方がいるんです。
もう一度言いますが、至高のプレゼンは、積み重ねた練習の上に成り立つものなので、練習通りにやることが大切で、変なアドリブは不要です。
何も、原稿を作って一言一句間違えずに言えと言っている訳ではありません。
練習で言わなかった言葉を、本番でいきなり出してはいけないということです。
極意その十二.終了時間は必ず守る
終了時間は必ず守ることが大切だという認識は、ほぼ全ての方が持っていることでしょう。
しかし、なぜか時間を平気でオーバーする方がいるのも事実です。
これはなぜなのでしょうか?
その理由は、「時間配分を間違えてしまったから時間がもう無いけど、時間を守るよりも、最後までプレゼンをやり切ることの方が重要だ」と、勝手に優先順位を付けていることです。
しかし、これは大きな間違いです。
そもそも時間配分を間違えたのは、自分に非があるはずです(機械トラブルなどの遅れの場合もありますが)。
それなのに、時間を勝手にオーバーしてまで、自分のプレゼンを最後までやり切ろうというのは、ずいぶんと図々しいことだと思いませんか?
決められた時間を守らない人間は信用できませんし、決められた時間を守れない人間は能力が低いと思われてしまいます。
プレゼンの時間を意識している方は多くいますので、時間を守るという意識は、常に持っておきましょう。
極意その十三.早口にならないように気を配る
プレゼンという緊張の場では、やたらと早口になってしまう方がいます。
このような人は、自分が話すという行為をするのに一生懸命で、聞き手への気配りができていません。
繰り返し言いますが、プレゼンは話し手が話したいことをただ話すのではなく、聞き手に伝えたいことを理解してもらうことが大切です。
自分のプレゼンは聞き手のためにあるということを意識できれば、早口になってしまうことはありません。
先ほど別の項目で紹介しましたが、プレゼンの直前に「プレゼンは聞き手ファースト、プレゼンは聞き手ファースト、、、。」と何度も心の中でつぶやくことで、緊張してします本番中でも、聞き手を意識できるようになりますので、おすすめです。
極意その十四.文字通り熱弁する
場合によって多少変わりますが、冷静沈着なプレゼンよりも、熱い気持ちのこもったプレゼンを好む人の方が多い傾向にあります。
聞き手の中には、論理を重視する人もいますが、感情論で判断を下す人もいます。
そのため、プレゼンには話し手の感情を乗っけるべきです。
論理だけでなく、感情面でも聞き手に訴えかけられるように、熱い気持ちを込めて、プレゼンするようにしましょう。
極意その十五.プレゼン時間が長い場合は、途中で息抜きの時間を設ける
話し手がひたすら話し続けていると、聞き手の集中力はどんどん無くなっていきます。
それに、プレゼン内容が多いと、途中で聞き手の理解が追い付かなくなる可能性も増えてきます。
そのため、プレゼンが15分以上ある場合は、途中で要約の時間や、質疑応答の時間を設けるようにしましょう。
聞き手の疑問を解決したり、理解する時間を与えることで、より分かりやすいプレゼンに仕上げることができます。
素晴らしい話し手は、とにかく聞き手に対する配慮を忘れません。
あなたも至高のプレゼンができるようになりたいのであれば、聞き手に配慮する気持ちを持つことは必須と言えます。
聞き手への思いやりが、あなたのプレゼンのレベルを押し上げることでしょう。
ー以上ー
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