【プレゼンの極意⑥達人編】誰もが唸るプレゼンが上手くなるコツや方法
前章までに、プレゼン前の事前準備編と資料作成編、練習編、本番発表編、質疑応答編をお届けしました。
今回は、プレゼンの極意第六弾として、プレゼンの達人編についてご説明していきます。
第一弾から第五弾の抜粋でもあり、またより難易度の高いテクニックが盛り込まれています。
しかし、その分、本記事のテクニックさえ習得すれば、最高峰のプレゼンターとして、素晴らしいプレゼンができるようになるでしょう。
内容に関しては、前章までと同様、今回も誰でも分かりやすく理解できるように書いてありますので、最後まで見てみてください。
日本どころか、世界でも通用する話し手になるためにも、ぜひ習得しておきたいところです。
※本記事と共に読みたいおすすめ記事はこちら!
- 極意その一.ストーリー仕立てのプレゼンで、聞き手を自分の世界に夢中にさせる
- 極意そのニ.登場人物を出し、そのキャラクターになり切る
- 極意その三.個人にメッセージを発信するため、「あなた」と呼びかける
- 極意その四.プレゼン資料はシンプルに!とにかく聞き手の理解のしやすさを追求する
- 極意その五.聞き手に向かって歩き出す
- 極意その六.効果的な間を作り出す
- 極意その七.自分の体験談を織り交ぜ、聞き手と仲良くなる
- 極意その八.初頭効果を最大限に活かすため、問いかけからスタートする
- 極意その九.震えや緊張は見せない。自信に溢れた姿で信用を勝ち取る
- 極意その十.人の名前で呼びかける
- 極意その十一.ユーモアトークを何種類もストックし、笑いを取る
- 極意その十ニ.一度も詰まらずに滑らかに話せるように、極限まで練習する
極意その一.ストーリー仕立てのプレゼンで、聞き手を自分の世界に夢中にさせる
聞き手を自分のプレゼンに夢中にさせる最も効果的な方法は、滑らかな口調でも、巧みなジェスチャーでも、魅力的な提案でもありません。
それはストーリー仕立てで話すことです。
もちろん、滑らかな口調や巧みなジェスチャー、魅力的な提案も聞き手を惹きつけるでしょう。
しかし、至高のプレゼンには、ストーリーで聞き手を魅了することが、もはや必須条件となっています。
なぜなら、ストーリーには、プレゼンに命を吹き込むことができるからです。
ストーリー仕立てにするだけで、プレゼンがワクワクするものとなり、より臨場感が増します。
さらに、そもそもほとんどの人間がストーリーを好むという傾向もあります。
ストーリー仕立てで語り掛けることで、まるでプライベートでも仲の良い友人のように、話し手と聞き手の距離を近づける効果もあります。
ビジネスで頭が凝り固まった方にこそ、ストーリー仕立てでプレゼンするということを意識して頂きたいです。
極意そのニ.登場人物を出し、そのキャラクターになり切る
「このように、無理難題かと思われましたが、諦めずに試行錯誤を繰り返し、見事に解決策を提示することができました。そういえば先日、佐藤部長に呼び止められ、「例の資料、一週間後ではなく、3日後になったから、よろしく」と急に言われた時と同じくらい無理難題と思いましたが、人間やろうと思えばできるようです。佐藤部長もそのことをよくお分かりのようで!」
このように、例えば社内でも有名な方を登場人物として登場させると、聞き手はユーモアを感じ、あなたのプレゼンに興味を持つことでしょう。
さらに上のテクニックとして、せっかく登場人物を出したのであれば、そのキャラクターになり切って、真似をしてみましょう。
声真似でも仕草真似でも良いです。
きっと、会場が笑いに包まれ、非常に良い雰囲気になることでしょう。
しかし、このテクニックは諸刃の剣であり、登場人物が怒りやすい人だった場合は、後で揉めかねません。
人選には気を遣いましょう。
架空の人物を使うのも良いですが、なるべく誰もが知っている人物の方が、臨場感が増しますので、おすすめです。
極意その三.個人にメッセージを発信するため、「あなた」と呼びかける
プレゼンで相手に呼びかけることは、聞き手との対話を大切にする良いテクニックです。
しかし、呼びかけの言葉として、「みなさん」と言う方が多いですが、みなさんではあいまいで不十分です。
「みなさん」ではなく、「あなた」と個人に呼びかけてみましょう。
「このプレゼンは、あなたたった一人に向けて届けているんです!」と言わんばかりの印象を聞き手に与えられるように、しっかりと力強く、あなたと伝えましょう。
全体を指す言葉よりも、範囲を絞った言葉の方が、相手に訴えかける力が強くなります。
ぜひ、このテクニックを活用してみてください。
あなたのプレゼンの発信力が高まります。
極意その四.プレゼン資料はシンプルに!とにかく聞き手の理解のしやすさを追求する
プレゼンは、話し手ではなく、聞き手のためにあります。
そのため、プレゼン資料はごちゃごちゃ書かずに、よりシンプルに作るようにしましょう。
シンプルな資料ほど、話し手は話す内容の情報が少なく、本番が不安になるものです。
なので、プレゼン資料にごちゃごちゃと色々書いてしまいます。
しかし、プレゼン資料は話し手のメモではありませんので、必要最低限の情報が載るようにしましょう。
話し手にとって不足している情報量は、練習でカバーしましょう。
とにかく練習あるのみで、プレゼン資料がたとえグラフ一つだったとしても、あなたが伝えたいことがしっかり伝わるように、何度も繰り返し練習しましょう。
極意その五.聞き手に向かって歩き出す
本番発表編でも述べましたが、聞き手に向かって歩き出すというのは、非常に有効なテクニックです。
どれだけ工夫しても、話し手と聞き手との間には溝があります。
その溝をいかに無くすことができるのかが大切です。
そこで、聞き手に向かって歩き出すことで、聞き手に臨場感をもたせたり、物理的に距離を近づけて交流を深めたり、身近な存在として、溝を埋めることができます。
世界最高峰のプレゼンをするためには、身振り手振りだけでは不足しており、身体ごと動かす大胆さが必要です。
言葉だけじゃなく、身体も上手く使って、聞き手に情報を伝えることができれば、あなたのプレゼン力もそうとうなレベルに達していると言えるでしょう。
極意その六.効果的な間を作り出す
お笑いの世界では、よく間が大切と言われますが、プレゼンの世界でも、絶妙な間の使い方をする話し手は、やはり優秀なプレゼンターと言えるでしょう。
重要なポイントを話した後に間を取ることで、その重要ポイントをより強調させることができます。
言葉でいくら力強く言ったところで、限界があります。
そこで間を持たせることで、言葉とはまた異なるアプローチで、重要ポイントを強調することができるのです。
また、重要ポイントを言う前に間を取ることで、「今から一体何を言うのだろうか?」と、聞き手の期待感やワクワク感を増す効果もあります。
さらに、間を上手く取ることで、プレゼンにリズムの変化が生まれ、単調なプレゼンとならないよう、防いでくれます。
間は、一朝一夕で身に付くほど簡単なテクニックではありません。
しかし、間を上手く使おうと意識してプレゼンを行った時点で、あなたのプレゼンは、他の人よりも一つ上のステージに上がったといえるでしょう。
日々実践を通し、間の使い方をマスターしましょう。
極意その七.自分の体験談を織り交ぜ、聞き手と仲良くなる
自分の実体験をプレゼンに織り込むことで、聞き手と仲良くなることができます。
先ほども伝えましたが、プレゼンにおいて、話し手と聞き手の間には溝があり、この溝をいかに埋めることができるかが、プレゼンの良し悪しを分けると言っても過言ではありません。
では、どうして実体験をプレゼンに織り込むだけで、聞き手と仲良くなって溝を埋めることができるのでしょうか?
それは、実体験によって、あなたという存在をより深く知ることができますし、また実体験によってビジネスの世界から離れたワクワク話を聞くことができるという期待感を、聞き手に与えることができるからです。
聞き手は、話し手が近づいてくれるのを待っています。
なにせ、聞き手から話し手に近づくことができるのは、質疑応答と、その後の(あるかわからない)懇親会しかないからです。
よって、プレゼン中に話し手から歩み寄ることを、拒む聞き手は少ないです。
話し手が聞き手との距離を縮めるためには、あなたの体験談が非常に有効な手段となります。
極意その八.初頭効果を最大限に活かすため、問いかけからスタートする
「あなたはなぜ、私のプレゼンを聞きにきてくれたのでしょうか?」
「正直にお答えください。わが社の製品を何でも良いので、知っているという方は挙手いただけますか?」
このように、プレゼンを問いかけからスタートさせることで、初頭効果をマックスに発揮し、聞き手に多大なインパクトを与え、記憶に残すことができます。
初頭効果とは、心理学において、人間が物事の最初の方を記憶しやすい傾向にあることを指します。
なので、プレゼンのスタートを、平凡なものにしてしまうと、せっかくの初頭効果を十分に活かすことができません。
プレゼン開始早々、質問からスタートするというのは、なかなか難しいですが、その分聞き手に十分強い印象を与えることができます。
ぜひ、質問からスタートするという大胆さをもって、プレゼンをしてみましょう。
極意その九.震えや緊張は見せない。自信に溢れた姿で信用を勝ち取る
誰だって、プレゼンという緊張感のある場では、震えや緊張を感じてしまいます。
しかし、その緊張感に押し負けてしまうと、プレゼンは失敗してしまいます。
なので、自分は絶対に上手くいくというイメージを頭に思い浮かべて、自信に溢れた姿で、堂々と聞き手の前に立つようにしましょう。
もう一度言いますが、緊張するのが普通なんです。
ダメなのは、緊張感を隠せず、聞き手に「ガチガチに緊張しているんだな」と思われてしまうことです。
とにかく、緊張しない自分を演じることで、一片の弱さも見せない姿を見せられるように、日頃から練習しておきましょう。
圧倒的に溢れる自信を持った話し手には、信頼と信用が集まり、プレゼンの信憑性や説得力が大幅に向上します。
極意その十.人の名前で呼びかける
人は、自分の名前を呼ばれることに、快感を感じる生き物です。
なので、聞き手の名前が分かっているときは、積極的に名前を呼んでみましょう。
例えば、小学校の授業を思い浮かべてみましょう。
大学の講義と比べて、先生が授業中に生徒の名前を呼ぶので、大学生よりも小学生の方が、先生と仲が良く、コミュニケーションも多く取っています。
このように、プレゼンでも、聞き手の名前を呼んであげることで、話し手と聞き手の距離感が近づきます。
対話もできますので、より距離感が近づきます。
聞き手と対話しながらプレゼンを続けるというのは、なかなか難しいテクニックです。
しかし、得られる効果も大きいので、ぜひ実践で練習してみてください。
聞き手と対話しながら自由にプレゼンを進められたら、あなたのプレゼンの良いうわさがたちまち広まることでしょう。
(プレゼンは、いかに練習したことを忠実に再現するかが重要ですので、このようなアドリブ要素の大きいテクニックは、リスキーでもあります。)
極意その十一.ユーモアトークを何種類もストックし、笑いを取る
いわゆる鉄板ネタを多くストックしている話し手ほど、優秀であることは言うまでもないでしょう。
素晴らしいプレゼンの多くが、話し手のユーモアなトークによって、聞き手から笑いを取っています。
プレゼンの成功には、話し手と聞き手の溝を埋めることが大切ですが、その最も有効な手段が、笑いを取るということなんです。
日頃から、面白いネタを集めておき、家族や友人達とのトークで使ってみて、笑いを取れるかどうかを調査しておきましょう。
現代では、まじめなビジネスの場でも、笑いが求められています。
腹を抱えるぐらいの大爆笑を取るのは難しいですが、クスっと笑える話ぐらいならば、日常的に人を笑わせるように意識してネタを探していれば、難しいことはありません。
ぜひ、あなたならではの鉄板ネタをストックしておきましょう。
極意その十ニ.一度も詰まらずに滑らかに話せるように、極限まで練習する
結局、究極のプレゼンとは、来る日も来る日もひたすら練習することによって、実現します。
プレゼンもスポーツも一緒です。
アスリート達は、金メダルを取るために、毎日ひたすら練習を重ねています。
しかし、プレゼンに関しては、多くの人が真剣に練習を重ねず、その結果失敗したら「あ~あ、やっぱり自分ってプレゼンの才能無いよな~。」と勘違いしてしまいます。
もう一度言いますが、プレゼンもスポーツも一緒です。
練習すればするだけ成長していくものです。
大一番のプレゼンが控えているなら、一度も詰まらずに滑らかに話せるようになるまで、練習しましょう。
あの安倍首相すらも、英語のスピーチを尋常じゃないぐらい練習したからこそ、素晴らしいプレゼンをすることができているんです。
きっと、練習しなかったら、人前で常に発言している安倍首相ですら、失敗するかもしれないですね。
究極のプレゼンは、天才が努力も無しに成し遂げている訳では無く、極限まで練習し尽くした結果です。
裏を返せば、あなたにだって、練習すれば世界最高峰のプレゼンができる可能性が眠っている訳です。
さあ、プレゼンの練習を繰り返し、あなたのプレゼンが至高のプレゼンとなるように、磨きをかけていきましょう。
ー以上ー
※本記事と共に読みたいおすすめ記事はこちら!
コメント