【初めてOJTリーダーになったら必見】OJTの基本の教え方やするべきこと
会社に入社して、様々な経験を積み、中堅や主任になると、OJTリーダーに任命されて、新入社員や若手社員のめんどうを見る機会が与えられる人も多くいると思います。
でも、そもそもOJTリーダーって何?具体的に何をすれば良いの?どうすれば正解なの?目的は何?と、OJTリーダーに任命されたものの、困惑する方もいらっしゃいます。
そこで本記事では、OJTリーダーとして会社内の模範例として紹介された私の経験や知識を元に、OJTリーダーの基本やするべきことについてご紹介していきます。
『本記事と共に読みたい!』
OJTリーダーとは?
まず、OJTとは、On the Job Trainingの略称で、机上のお勉強ではなく、実務を通して教育する手法を指します。
そこで、OJTリーダーとは、新入社員や若手社員が入社や部署異動をしてきた時に、On the Job Trainingを通して、新入社員や若手社員の教育を担当する先輩社員を指します。
教育や指導を担当するOJTリーダーが、手本を見せたり、マンツーマンで一緒に業務を行いながら、新入社員や若手社員を教育します。
直属の上司と異なり、より密にコミュニケーションを取りながら教育できるため、新入社員や若手社員も質問などしやすく、業務を円滑に進めやすくなります。
OJTリーダーの基本の教え方
では、OJTリーダーの基本の教え方とは、一体何でしょうか?
まず大切なのは、4つの手順を駆使して教育のサイクルを回すことです。
①show:手本を見せる
②tell:説明する
③Do:やらせる
④Check:確認&追加教育
この①→②→③→④→①→②、、、というように、①〜④のサイクルを何度も回すことで、OJTが上手くいきます。
また4つのサイクルを回すだけでなく、下記の3項目を意識して教育することが重要です。
・意図的
・計画的
・継続的
意図的とは、その教育内容は一体どのような目的があってやる必要があるのか確認することです。
理由付けをしてやることで、業務に身が入りやすくなり、理解度も深まります。
計画的とは、その場その場で考えるような教育を行うのではなく、例えば1年間を通してどのようなスケジュールで教育を進めていくのかというように、最初にきっちりとOJTの計画を立てて、その計画に則って教育を進めることです。
行き当たりばったりではOJTは上手くいきませんし、職場で求められる人材として育ちません。
必ず計画的なOJTを行いましょう。
継続的とは、OJTは長い期間で続けていくことに意味があり、単発の教育では育たないということです。
中長期的な計画を立て、適宜フィードバックを行い、OJTする側もされる側も、継続してOJTを行うことを重要視するべきです。
継続することで初めて、OJTが成り立つと考えるべきです。
具体的にOJTリーダーがするべきこと
OJTリーダーとしての基本の教え方が分かったところで、それでは具体的に何をすれば良いのか?という点に触れていきます。
①対話を大切にすること
新入社員や、部署異動をしてきたばかりの若手社員は、不安でいっぱいです。
日々の業務の中で、進め方が正しいのか分からない状態で進めてしまうことも多々あります。
なので、まずは対話を大切にすることが重要です。
OJTリーダーは、新入社員に対してあれこれ言うだけでなく、新入社員の声を聞き、対話を大切にし、共に寄り添って歩んであげましょう。
まずは教育対象となる社員が、心を開きやすいようにする状況を整えてあげることが、何よりも最初になります。
②相手のタイプを見極める
褒めて伸びるタイプかそうではないか、一人でどんどんやらせる方がモチベーションがグングン上がるタイプかそうではないか、プライベートなことを突っ込んで聞いても大丈夫なタイプかそうではないか、、、。
ぶっちゃけ、ここはめちゃくちゃ難しいです。
しかし、OJTの正しいやり方はただ一つではなく、ある程度相手に合わせてあげることが大切です。
難しいからといって相手のタイプを見極めることを諦めずに、相手ときっちり対話をし、「この子はこういう性格なんだな。だったら少しこうしてみよう。」というように、分析してやり方を合わせてあげることが大切です。
※最近は何かとすぐに〇〇ハラスメントという言葉が横行していますので、相手に踏み込み過ぎないように気をつけましょう。
③具体的に中長期的な成長計画を立てる
例えば、入社3年目にどのような人材に成長したいかという目標を立て、その目標を達成するためには、入社2年目までにどのようなことができるようになっているべきか、入社1年目中にはこのレベルまで達するようになるべきかなどを考えていくと良いです。
OJTを何年計画とするのか、そしてどのような人材を目指すべきかということは、OJTリーダーと新入社員だけでなく、直属の上司とも相談し、決めた方が良いです。
この時は、できる限り具体的に目標を立てることで、達成率が上がります。
④適宜質問して進捗確認を行う
例えば金曜日に、「一週間の進捗はどうだった?」や、「上手くいかないことはあった?」、「困り事は無かった?」など、適宜質問をして、進捗確認を行いましょう。
この時の注意点としては、あまりグイグイ責めるように質問責めをしないように気をつけましょう。
優しく諭すように質問を投げかける事を心がけることが大切です。
⑤適宜フィードバックを行う
OJTリーダーのフィードバックは、新入社員や若手社員からすると、大変参考になります。
注意点としては、あまり偉そうに上から語らないように気をつけましょう。
相手との対話を意識して、一方的なフィードバックにならないようにしましょう。
フィードバックをした後は必ず、フィードバックを受けてどう感じたか?と質問をしてあげましょう。
結論:信頼関係の構築とエンジョイすることが大切
良いOJTリーダーとなるには、パートナーとなる新入社員や若手社員と、信頼関係を構築できることが必須です。
また、OJTリーダーに任命されて、パートナーをしっかりと育て上げないといけないという義務感を強く感じ過ぎてしまい、気負い、ガチガチに接してしまうのは良くありません。
OJTリーダーに任命されたことを光栄と思い、リラックスして、エンジョイしながらOJTとしての責務を果たしましょう。
OJT研修で教わったことがありますが、OJTリーダーとして上手くやろうやろうとし過ぎないことです。
ガチガチの緊張感の中では、パートナーとなる新入社員もガチガチになってしまい、円滑なコミュニケーションは取れませんし、信頼関係を構築することなどできません。
OJTリーダーとして、そして一社会人としてエンジョイすることを忘れず、常に心のゆとりを持っておくことが大切です。
『本記事と共に読みたい!』
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